2021年8月19日
みなさんこんにちは、与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです😊
最近、患者様から麻酔についてご質問いただくことが増えましたので、今回は歯科の局所麻酔薬についてお話していきます。
局所麻酔の方法
歯科の局所麻酔には、主に3種類の方法があります
1つ目は表面麻酔法です。麻酔の注射針を刺す痛みを軽減するために、粘膜部分に綿球を用いて塗布する方法です。
2つ目は浸潤麻酔法です。歯肉の近くの粘膜に注射針を刺して、麻酔薬を注入する方法です。
3つ目は伝達麻酔法です。下顎の奥歯の麻酔が効きにくい部分に対して、脳から出て下顎を通る神経に麻酔薬を作用させる方法です。この方法は、浸潤麻酔法よりも作用時間が長くなります。
局所麻酔薬の種類
表面麻酔にはキシロカインスプレー、浸潤麻酔にはキシロカインカートリッジを使用しています。
服用薬や既往歴によっては、キシロカインに含まれているリドカインによる副作用が起こることがあるので、その場合はシタネストなど他の種類の麻酔薬を使用しています。
薬液の量は、基本的には成人の患者さんは1.8ml、小児では1.0mlを注入し、麻酔が効きづらい(効きやすい、効きすぎる)場合や外科処置を行うときは量を追加したり、減らすこともあります。
麻酔後の注意
麻酔が作用している時間は個人差がありますが、多くの場合は浸潤麻酔で1~2時間、伝達麻酔で4~6時間で切れます。
まれに、浸潤麻酔でも午前中打った麻酔が夕方まで効いていたり、4時間以上効いていたりすることもありますが、そのまま麻酔が切れないといったことはありません。自然に切れるまではなるべくお食事を控えてください。
また、麻酔は痛みの他に口唇や舌の感覚、温度感覚も鈍くさせてしまうので、麻酔が切れる前にお食事を召し上がる場合は、やけどや咬傷に注意してください。特に、咬傷はお子さんで起こりやすいです。口唇の感覚がなくなるため、気になって噛んでしまうことがありますが、麻酔が切れると徐々に噛んだ部分の痛みが出てくるようになりますので、付き添いで一緒に来ていただいた保護者の方には、お子さんが口唇を傷つけてしまわないように、麻酔が切れるまではお子さんに声掛けをしていただくようお願いしています。
その他に、麻酔の針を刺した部分に口内炎のようなものができることがあります。これは一過性のものなので、不用意に触らないように注意してください。舌や指で触れてしまうと、悪化して治りが遅くなってしまう可能性があります。長くても1、2週間で治ってきます。
麻酔後の体調不良
患者さんによっては、麻酔後に上記以外の体調の変化を感じることがあるかと思います。
症状としては、血圧上昇、動悸、悪心、吐き気、手足の震え・痺れなどがあります。
血圧上昇、動悸は、麻酔薬に含まれているアドレナリンが原因です
アドレナリンは血管収縮剤として麻酔薬に含まれています。服用薬剤や基礎疾患によっては、アドレナリンの使用ができないこともあるので、その場合はアドレナリンを含まない麻酔薬を使用します。服用薬剤、既往歴は事前に初診時の問診票で確認させていただきますので、必ずご記入ください。
悪心、吐き気、手足の震え・痺れは、緊張や注射針を刺したときの痛みによって、脳貧血が引き起こされるためと言われています。この場合は、楽な姿勢で休んでいただくことで症状が改善します。
当院の問診票には麻酔に関する質問項目がありますので、分かる範囲でいつ、どのような症状が起きたかをご記入ください。
今回は麻酔薬についてお話しました。
上記以外のことで不安なことや質問があれば、お気軽にご相談ください😊
2021年6月18日
みなさんこんにちは、与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです😊
今回は、新型コロナウイルスのワクチン接種についてのお話です。
先日、当院の全スタッフが医療従事者の先行接種にて、2回目のワクチン接種を完了しました。
1回目接種後は腕の痛みや怠さを感じる程度で、日常生活や業務へのほとんどありませんでしたが、2回目接種後ではスタッフ5人中4人に発熱、倦怠感、頭痛、関節痛などの副反応が発現しました。
副反応は接種翌日に発現し、翌々日にはほとんどのスタッフの症状が軽快していました。
(若年者のほうが副反応が発現しやすく、高齢者や男性では発現しづらいそうです。)
現在は高齢者の優先接種の最中ですが、今後18歳以上の方の接種も開始されます。
ワクチン接種後の副反応が心配な方は、接種後数日明けてからの予約をおすすめします!
また、ワクチン接種日と当院の予約日が被ってしまった、当院の予約日が接種日の翌日になってしまった等の理由で日にち変更される場合は、早めのご連絡をお願いします。
2021年5月28日
皆さんこんにちは。
さいたま市中央区で痛くない治療を心がけ、土曜も診療している「コバヤシデンタルオフィス」です。
皆さんは今までにたばこを吸った経験がありますか?
喫煙をされている方は、たばこが体に与える悪影響は何度も聞いたことがあると思います。しかし、たばこの種類による違いはあまり馴染みがないかもしれません。
今回は紙巻きたばこと加熱式たばこ(IQOS、glo、プルームテックなど)の違いについてお話していきます🚬
構造・仕組みの違い
一般的に知られている紙巻きたばこは、シガレットペーパーと言われる紙でタバコ葉を巻いたものを燃焼させ、フィルターの付いた吸い口から吸引するものです。シガレットペーパーには燃焼時の匂いや速度を変えるため、炭酸カルシウムが添加されていて、外国ではアンモニウムやリン酸塩などを添加しているものもあります。タバコ葉には匂いを良くするために香料が加えられています。
また、依存性のあるたばこですが、その依存性を高めるためにアセトアルデヒドが添加されていることもあります。
一方、加熱式たばこは、加熱することによってニコチンを含むエアロゾル(空気中に浮遊する微細な液体、固体の粒子と気体の混合物)を吸引します。
加熱式たばこは紙巻きたばこよりも安全で、悪影響が少ないと言われることがありますが、実際には、害に関しては同程度と言われています。(受動喫煙での害も同程度と言われています。)
有害成分の違い
たばこに含まれる三大有害成分として有名なものでは、ニコチン、タール、一酸化炭素がありますが、含まれている化学物質は約5300種類、そのうち発がん性を示す有害物質は70種類あると言われています。
紙巻きたばこと加熱式たばこの有害成分での違いは、タールの含有量が加熱式たばこのほうが少ないという違いがあります。タールは発がん物質を多く含み、歯の表面の着色(ヤニ)を起こします。
ニコチンは強い依存性のある物質で、ニコチンそのものには発がん性はありませんが、体内で発がん性のある物質に変化します。
紙巻きたばこと加熱式たばこでの大きな違いは、タールの含有量です。加熱式たばこは軽いたばこで、タールを始めとする有害物質の量が少ないと言われていますが、実際には有害物質量には大きな差はなく、アイコスやリールでは紙巻きよりも多く含まれています。
そのため、禁煙や減煙のために加熱式たばこに替えることは、あまり効果がない可能性がありあす。
線維性の歯肉とは
通常、歯肉に炎症がある状態では、歯肉が赤みを帯びた状態で丸く腫れ、弾力が落ちてきます。
喫煙習慣がある患者さんの場合、炎症があっても腫れや歯肉の赤みが分かりづらく、触ってみると硬いという特徴があります。
そのため、見えない、知らないうちに歯周病が進行してしまい、歯を残せなくなってしまうことがあります。
最後に
他にも細かい違いはたくさんありますが、今回は患者さんに特に知っておいてほしい違いを書きました。
歯周病の治療方法によっては保存が難しい歯でも残すことが可能ですが、その治療の成功には、患者さんの禁煙への協力が必要不可欠です。
歯周病を治すため、予防するためにも少しずつ禁煙に取り組んでもらえると嬉しいです😊
2021年5月1日
こんにちは(^▽^)/与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
前回の続きで、インプラント治療についてお話していきます。
★インプラントはどれくらい持つか?
インプラントの残存率をみてみますと、インプラントの種類によって多少異なります。
ブローネマルクシステムで表面処理をしていないインプラント体を使用した場合の10年間の残存率は、部分欠損の上顎は91%前後、下顎は96%前
後 無歯顎の上顎は80%前後、下顎は97%前後になります。上顎の成績が悪いのは、上顎洞や鼻腔があるためインプラント体を埋入できる骨の量
が少ない、骨が軟らかいことが多いためです。
★顎骨に十分な骨がないとインプラント治療はできないのか?
長年の義歯の装着により顎骨が瘦せてしまったり、抜歯後放置していたため顎骨が吸収したり、腫瘍などのため顎骨の一部を失った患者さんでは
インプラント体を埋め込むのに必要な骨が不足していることがあります。そのような場合には足りない骨を補う「骨造成」が必要になります。
それには骨移植法、骨再生誘導法(GBR法)、上顎洞底挙上法(サイナスリフト)等があります。
骨移植法は下顎の後方等から骨を採取し、インプラント体をを埋め込む予定部位へ移植する方法です。自家骨移植では移植骨を採取するための手
術が必要となりますが、それを避けるには人工骨を用いる方法もあります。
GBR法は骨造成が必要な部位に、特殊な薄い膜(遮断膜)を置いて周囲粘膜が侵入しない空間を確保して骨の再生を図る方法です。
サイナスリフトは上顎の臼歯部において上顎洞という空洞までの骨が不足している場合に行われる方法で、上顎洞の底の粘膜(上顎洞粘膜)を持ち
上げて出来た空洞に自家骨あるいは人工骨を移植する方法です。インプラント体一本分の上顎洞の粘膜を持ち上げるソケットリフトもあります。
骨造成法を用いた場合、移植骨が定着するまで4~6か月かかるため、インプラント治療が終了するまでには時間がかかりますし、費用も高額にな
ります。
★インプラント治療はどのように行われるか?
1 初診
口の中の状態を診査し、全体像を大まかに把握するためエックス線写真撮影、カラー写真撮影、歯周病の検査を行います。
2 インフォームドコンセント(説明と同意) 歯周病治療の開始
検査の結果、インプラント治療の大まかな内容等を説明し、患者さんの同意が得られたら次のステップに移ります。
3 検査・診断と術前処置
CT撮影をして、インプラント体を埋め込むのに必要な骨の量が不足していると診断された場合は、骨移植などを前もって行うことになります。
全身状態についても場合や状況に応じて主治医に対診します。必要に応じて抜歯や残っている歯の検査、診断、治療を行います。
4 治療計画の立案
最終的なインプラント治療の計画を立てます。納得されましたら同意書を記入して頂きます。
5 一次手術・二次手術
6 仮歯の作製・装着
まずは仮歯を作製し、装着して機能や形態を修正しながら噛む訓練を行います。
7 上部構造作製・装着
8 メインテナンス
患者さんによって治療の仕方は様々ですので、分からないことや気になることがございましたらお気軽に問い合わせ下さい(*^-^*)
2021年4月5日
こんにちは(^^)/与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
今回もインプラント治療についてお話していきます!(^^)!
★インプラント治療に必要な検査は? 特に重要と思われること
(1)CT検査
インプラント治療はインプラント体を顎の骨の中に埋め込むため、顎の骨の状態を三次元的に正確に把握する必要があります。
CTは多方向からX線を照射して、コンピューターで画像解析ができるため三次元的な診断ができます。
手術後の神経麻痺などのトラブルを防ぐためにも必要な検査です。
(2)歯周病の検査
インプラントは自分の歯の歯茎(歯肉)で起こる歯周病と同じような症状を示す「インプラント周囲炎」にかかりやすいと言われています。
いずれも歯周病菌が関与しているため、歯周病の治療をしないでインプラント治療を行うとインプラント周囲炎を起こしやすくなるため、治療前に
歯周病の状態を診査する必要があります。
(3)全身疾患の有無
インプラント治療を受ける人は40歳後半~が中心になります。この年代になると様々な病気の罹患率が高くなります。
全身疾患の有無は初診時に記載する問診票を基に確認しますが、新たに問題が見つかったり、少しでも気になることがあれば手術を安全安心に行う
ために内科医等へ照会を行います。
★インプラントの費用
インプラントの治療費は自由診療が原則になります。
初診から、CT検査、手術費、上部構造の製作費、メインテナンス等が自由診療です。
医院によって費用は異なりますので、必要な費用をしっかりと確認してから治療を受けることが大切です。
平成24年4月から症例によっては健康保険が使えるようになりましたが、癌等で顎骨を切除後に骨移植を行った症例や、外肺葉異形成症等の先天性
疾患の症例等に限られます。保険診療を行える医療機関は入院の出来る病院等の施設基準があり、どこの医療機関でも受けられるものではありませ
ん。
★メインテナンスについて
インプラントを長く持たせるためには日常のお手入れとメインテナンスが大切です。ブラッシングは歯科衛生士よりアイテムや方法の提案を行いま
す。メインテナンスではクリーニング、かみ合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体周囲の骨吸収の診査等を行います。
個々の患者さんの状態に合わせたメインテナンス期間を設定します。
また次回へ続きます!

