2021年5月28日
皆さんこんにちは。
さいたま市中央区で痛くない治療を心がけ、土曜も診療している「コバヤシデンタルオフィス」です。
皆さんは今までにたばこを吸った経験がありますか?
喫煙をされている方は、たばこが体に与える悪影響は何度も聞いたことがあると思います。しかし、たばこの種類による違いはあまり馴染みがないかもしれません。
今回は紙巻きたばこと加熱式たばこ(IQOS、glo、プルームテックなど)の違いについてお話していきます🚬
構造・仕組みの違い
一般的に知られている紙巻きたばこは、シガレットペーパーと言われる紙でタバコ葉を巻いたものを燃焼させ、フィルターの付いた吸い口から吸引するものです。シガレットペーパーには燃焼時の匂いや速度を変えるため、炭酸カルシウムが添加されていて、外国ではアンモニウムやリン酸塩などを添加しているものもあります。タバコ葉には匂いを良くするために香料が加えられています。
また、依存性のあるたばこですが、その依存性を高めるためにアセトアルデヒドが添加されていることもあります。
一方、加熱式たばこは、加熱することによってニコチンを含むエアロゾル(空気中に浮遊する微細な液体、固体の粒子と気体の混合物)を吸引します。
加熱式たばこは紙巻きたばこよりも安全で、悪影響が少ないと言われることがありますが、実際には、害に関しては同程度と言われています。(受動喫煙での害も同程度と言われています。)
有害成分の違い
たばこに含まれる三大有害成分として有名なものでは、ニコチン、タール、一酸化炭素がありますが、含まれている化学物質は約5300種類、そのうち発がん性を示す有害物質は70種類あると言われています。
紙巻きたばこと加熱式たばこの有害成分での違いは、タールの含有量が加熱式たばこのほうが少ないという違いがあります。タールは発がん物質を多く含み、歯の表面の着色(ヤニ)を起こします。
ニコチンは強い依存性のある物質で、ニコチンそのものには発がん性はありませんが、体内で発がん性のある物質に変化します。
紙巻きたばこと加熱式たばこでの大きな違いは、タールの含有量です。加熱式たばこは軽いたばこで、タールを始めとする有害物質の量が少ないと言われていますが、実際には有害物質量には大きな差はなく、アイコスやリールでは紙巻きよりも多く含まれています。
そのため、禁煙や減煙のために加熱式たばこに替えることは、あまり効果がない可能性がありあす。
線維性の歯肉とは
通常、歯肉に炎症がある状態では、歯肉が赤みを帯びた状態で丸く腫れ、弾力が落ちてきます。
喫煙習慣がある患者さんの場合、炎症があっても腫れや歯肉の赤みが分かりづらく、触ってみると硬いという特徴があります。
そのため、見えない、知らないうちに歯周病が進行してしまい、歯を残せなくなってしまうことがあります。
最後に
他にも細かい違いはたくさんありますが、今回は患者さんに特に知っておいてほしい違いを書きました。
歯周病の治療方法によっては保存が難しい歯でも残すことが可能ですが、その治療の成功には、患者さんの禁煙への協力が必要不可欠です。
歯周病を治すため、予防するためにも少しずつ禁煙に取り組んでもらえると嬉しいです😊
2021年5月1日
こんにちは(^▽^)/与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
前回の続きで、インプラント治療についてお話していきます。
★インプラントはどれくらい持つか?
インプラントの残存率をみてみますと、インプラントの種類によって多少異なります。
ブローネマルクシステムで表面処理をしていないインプラント体を使用した場合の10年間の残存率は、部分欠損の上顎は91%前後、下顎は96%前
後 無歯顎の上顎は80%前後、下顎は97%前後になります。上顎の成績が悪いのは、上顎洞や鼻腔があるためインプラント体を埋入できる骨の量
が少ない、骨が軟らかいことが多いためです。
★顎骨に十分な骨がないとインプラント治療はできないのか?
長年の義歯の装着により顎骨が瘦せてしまったり、抜歯後放置していたため顎骨が吸収したり、腫瘍などのため顎骨の一部を失った患者さんでは
インプラント体を埋め込むのに必要な骨が不足していることがあります。そのような場合には足りない骨を補う「骨造成」が必要になります。
それには骨移植法、骨再生誘導法(GBR法)、上顎洞底挙上法(サイナスリフト)等があります。
骨移植法は下顎の後方等から骨を採取し、インプラント体をを埋め込む予定部位へ移植する方法です。自家骨移植では移植骨を採取するための手
術が必要となりますが、それを避けるには人工骨を用いる方法もあります。
GBR法は骨造成が必要な部位に、特殊な薄い膜(遮断膜)を置いて周囲粘膜が侵入しない空間を確保して骨の再生を図る方法です。
サイナスリフトは上顎の臼歯部において上顎洞という空洞までの骨が不足している場合に行われる方法で、上顎洞の底の粘膜(上顎洞粘膜)を持ち
上げて出来た空洞に自家骨あるいは人工骨を移植する方法です。インプラント体一本分の上顎洞の粘膜を持ち上げるソケットリフトもあります。
骨造成法を用いた場合、移植骨が定着するまで4~6か月かかるため、インプラント治療が終了するまでには時間がかかりますし、費用も高額にな
ります。
★インプラント治療はどのように行われるか?
1 初診
口の中の状態を診査し、全体像を大まかに把握するためエックス線写真撮影、カラー写真撮影、歯周病の検査を行います。
2 インフォームドコンセント(説明と同意) 歯周病治療の開始
検査の結果、インプラント治療の大まかな内容等を説明し、患者さんの同意が得られたら次のステップに移ります。
3 検査・診断と術前処置
CT撮影をして、インプラント体を埋め込むのに必要な骨の量が不足していると診断された場合は、骨移植などを前もって行うことになります。
全身状態についても場合や状況に応じて主治医に対診します。必要に応じて抜歯や残っている歯の検査、診断、治療を行います。
4 治療計画の立案
最終的なインプラント治療の計画を立てます。納得されましたら同意書を記入して頂きます。
5 一次手術・二次手術
6 仮歯の作製・装着
まずは仮歯を作製し、装着して機能や形態を修正しながら噛む訓練を行います。
7 上部構造作製・装着
8 メインテナンス
患者さんによって治療の仕方は様々ですので、分からないことや気になることがございましたらお気軽に問い合わせ下さい(*^-^*)
2021年4月5日
こんにちは(^^)/与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
今回もインプラント治療についてお話していきます!(^^)!
★インプラント治療に必要な検査は? 特に重要と思われること
(1)CT検査
インプラント治療はインプラント体を顎の骨の中に埋め込むため、顎の骨の状態を三次元的に正確に把握する必要があります。
CTは多方向からX線を照射して、コンピューターで画像解析ができるため三次元的な診断ができます。
手術後の神経麻痺などのトラブルを防ぐためにも必要な検査です。
(2)歯周病の検査
インプラントは自分の歯の歯茎(歯肉)で起こる歯周病と同じような症状を示す「インプラント周囲炎」にかかりやすいと言われています。
いずれも歯周病菌が関与しているため、歯周病の治療をしないでインプラント治療を行うとインプラント周囲炎を起こしやすくなるため、治療前に
歯周病の状態を診査する必要があります。
(3)全身疾患の有無
インプラント治療を受ける人は40歳後半~が中心になります。この年代になると様々な病気の罹患率が高くなります。
全身疾患の有無は初診時に記載する問診票を基に確認しますが、新たに問題が見つかったり、少しでも気になることがあれば手術を安全安心に行う
ために内科医等へ照会を行います。
★インプラントの費用
インプラントの治療費は自由診療が原則になります。
初診から、CT検査、手術費、上部構造の製作費、メインテナンス等が自由診療です。
医院によって費用は異なりますので、必要な費用をしっかりと確認してから治療を受けることが大切です。
平成24年4月から症例によっては健康保険が使えるようになりましたが、癌等で顎骨を切除後に骨移植を行った症例や、外肺葉異形成症等の先天性
疾患の症例等に限られます。保険診療を行える医療機関は入院の出来る病院等の施設基準があり、どこの医療機関でも受けられるものではありませ
ん。
★メインテナンスについて
インプラントを長く持たせるためには日常のお手入れとメインテナンスが大切です。ブラッシングは歯科衛生士よりアイテムや方法の提案を行いま
す。メインテナンスではクリーニング、かみ合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体周囲の骨吸収の診査等を行います。
個々の患者さんの状態に合わせたメインテナンス期間を設定します。
また次回へ続きます!
2021年2月26日
こんにちは(^▽^)/
与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
前回の続きで、インプラントについてお話していきます!
★インプラント治療は誰でも受けられるか?
(1)年齢制限は?
成長発育中の子供には基本的にはインプラント治療はしません。
現在のインプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうからです。
一般に女性は18歳、男性は20歳くらいになると骨の成長が止まるので、それ以降に治療を始めるのがよいと言えます。
インプラント治療は歯がなくなる40歳~60歳代の方が中心となりますが、高齢者でも抜歯などの手術を受けられる健康状態であれば可能
です。
(2)持病(全身疾患)を抱えている人は治療を受けられるか?
手術を伴うため、誰でも受けられるというわけにはいきません。心疾患などで症状が重い人や安定していない人は難しくなります。
糖尿病の方は、手術後の傷の治りが悪くなり、感染の危険性が増します。また、骨を作る細胞の機能や数が低下して骨結合が出来なくなる恐
れがあり、治療後にはインプラント周囲炎を起こしやすくなります。血糖値がコントロールされていない人ではコントロールされるまで治療
は延期する必要があります。
50歳以降の女性に多い骨粗鬆症は、骨が軟らかいより硬い方が臨床成績が良いためリスク因子となりますが、インプラント体の埋入方法や
骨結合しやすいとされているインプラント体の使用などにより対処できます。しかし患者さんが予防薬あるいは治療薬としてビスホスホネー
ト製剤を使用している場合は、手術後に顎骨の壊死に至ることがあるので注意が必要です。
投薬の種類や期間などによっては治療可能ですので主治医に相談することが重要です。
(3)金属アレルギーがあると治療は受けられないか?
インプラント治療は色々な金属が使われます。インプラント体はチタンが使われます。チタンは金属アレルギーを起こさないと言われた時期
もありましたが、まれに人によってはアレルギーを起こすようです。特に他の金属に対してアレルギーのある人はチタンに対しても起こす可
能性があるためパッチテストや血液検査を受けておいた方が良いと思われます。
(4)喫煙はインプラント治療にとってリスクになるか?
喫煙により粘膜の血液の流れが悪くなって、傷の治りや骨を作る細胞の増殖や分化に影響し骨の治癒が遅れたりします。
内外の論文でも喫煙者と非喫煙者では失敗率が喫煙者の方が高いと報告されています。
また喫煙は手術の結果に影響を与えるだけではなく、治療終了後の経過にも影響を及ぼすので、禁煙をメインテナンス期間に入っても続ける
必要があります。
次回へ続きます(^^)/
2021年1月25日
こんにちは! 与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスです。
前回の続きでインプラントについてお話します。
★インプラントと自分の歯(天然歯)の違いは?
インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっついた状態です。一方、天然歯の歯根の周りにはクッションの役割を担う歯根膜という組織があります。そのため、噛むと歯はわずかに沈み込みます。また、この中には噛んだ時にかかる圧力を鋭敏に感知して、噛む力をコントロールするためのセンサー(受容器)もあります。
インプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。骨の弾力によるほんのわずかな沈み込みしか生じません。噛む力は顎の骨の周りの骨膜、噛むための筋肉、顎の関節などにあるセンサーによってコントロールされますが、歯根膜にあるセンサーに比べ「感度」が劣るため、噛み合わせには十分に注意する必要があります。 また、インプラントの周りの粘膜(歯の場合は歯肉)は天然歯と異なっています。天然歯では、歯肉はエナメル質と付着上部と呼ばれる部分で、その下の結合組織はセメント質と結合し、細菌などが容易に侵入できないようになっています。インプラントにはそのような構造はなく細菌は容易にインプラントと粘膜の間に侵入します。そのため、定期的なメインテナンスとホームケアが重要となります。
★インプラントの基本的な手術方法
インプラントの術式は大きく二つにわけられます。 手術を一回だけ行う一回法と手術を二回に分けて行う二回法があります。
(1) 一回法
インプラント体を埋める部位の粘膜を切開して骨を露出させ、ドリルで穴を開け、ワンピースインプラントを埋め込みます。
ツーピースインプラントの場合には、インプラント体を埋め込み、同時にアバットメントを連結します。
(2)二回法
一回法と同じようにしてインプラント体を埋め込んだ後、上部の穴にカバーを付けます。切開した粘膜を縫合して、一回目の手術は終了です。
インプラント体と骨が結合するまで上あごでは5,6ヶ月前後、下あごでは3ヶ月前後待ちます。(治癒期間)
二回目の手術はカバーの上の粘膜を切開して、カバーを除去後、仮のアバットメントを連結します。
骨の量が十分にあり硬い場合は一回法でも問題ありませんが、骨の量が少なく骨移植が必要だったり、骨が軟らかい場合には二回法が行われま
す。
また次回へ続きます😉

