2019年6月25日
こんにちは。コバヤシデンタルオフィス歯科衛生士の荒井です。
今回は「銀歯治療」についてお話させて頂きます。
虫歯の治療で、「銀歯」を思い浮かべる方は多いと思います。
保険治療で使用されているため普及が進み、日本人の7割のお口の中に銀歯が入っているという医療用品メーカーの調査結果もあります。
日本では長く「歯を削って銀歯を詰める」という虫歯治療がスタンダードとされてきましたが、実はその銀歯治療が「歯を失う原因」になっていた可能性があります。
日本の保険制度は、削って詰めないと保険点数が請求できません。
なので、小さな虫歯でもすぐに削る傾向がありました。
ある程度の大きさ以上でないと銀歯の加工が難しいので虫歯のところ以外にも大きく歯を削り、銀歯が外れないように歯を削る教育が重視された時代がありました。
さらに銀歯治療を繰り返すと、今度は神経を取る治療になり、やがて抜歯になるという負の連鎖が起こります。
神経を取る治療は歯に穴を開けてバイ菌を掃除しますが、この時に歯を大きく削ります。
削るので歯が薄くなって、割れやすくなります。
歯が割れてしまうと割れ方によっては抜歯になります。
削れば削るほど、歯の寿命が短くなってしまうのです。
★銀歯のメリット/デメリット
メリット
〇強度がある
〇保険適応内で出来る
デメリット
〇目立つ
〇銀歯の劣化により虫歯になりやすい
〇歯と歯茎が黒ずむことがある
〇銀歯の下で虫歯が広がる
〇精度が低い
〇汚れが付きやすい
〇金属アレルギーの原因になる
〇微弱な電流を発するので、頭や目の痛み、肩こり、めまい等全身症状の原因になることがある。
等が挙げられます。
次回のブログでさらに詳しくご説明したいと思います(^^)/
2019年5月25日
こんにちは。与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィス歯科衛生士の人見です。
今回は前回の続きで、歯とタバコの関係についてお話しさせて頂きます。
★喫煙と歯科疾患の関連性
2016年、厚生労働省はタバコによる喫煙者本人への影響として、歯科疾患との因果関係の評価を行いました。
レベル1:科学的証拠は因果関係を特定するのに十分である
レベル2:科学的証拠は因果関係を示唆しているが十分ではない
それぞれどのレベルかをみていきます。
〇頭頸部癌 レベル1
喫煙は確立された頭頸部がんの原因の一つです。
タバコの煙が直接曝露される扁平上皮に由来する癌がほとんどです。
また、多くの研究で喫煙者の口腔・咽頭上皮で癌化する前段階においても遺伝子変異が生じていることが報告されています。
頭頸部癌の発症リスク
発症要因 発症リスク
・喫煙 5~25倍
・飲酒 5.5~33.8倍
・ヘビースモーカー+過剰飲酒 200倍以上
〇歯周病 レベル1
喫煙は歯周病の最大の危険因子です。
日本歯周病学会による歯周病分類システムでは歯周病のリスクファクターとして喫煙関連歯周炎の病名があります。
歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
禁煙することでこの危険性が下がっていくことも研究の結果わかっており、「歯周病にかかりやすさ」は4割も減ります。
〇虫歯 レベル2
生後4ヶ月の乳児の受動喫煙は虫歯のリスクをおよそ2倍に増加させ、家庭内に喫煙者がいる場合でもおよそ1.5倍に増加します。
これは受動喫煙による唾液量や成分の変化が虫歯のリスクの増加の原因である可能性について示唆しています。
〇口腔インプラントの失敗 レベル2
歯科インプラント治療では、喫煙者へのインプラント19836本のうち1259本が失敗(6.35%)、非喫煙者へのインプラント60464本のうち1923本は失敗(3.18%)しています。
また、喫煙をしていると1年未満のインプラントの脱落リスクが約2倍に上がるという報告もあります。これらは喫煙によって歯肉の血行不全による免疫能の低下が起こり、細菌感染が起こりやすくなることが考えられます。
〇歯の喪失 レベル2
現在または過去喫煙者で1日21本以上吸うグループは非喫煙者グループに比べて9本以上歯を失うリスクは約2倍となります。
また、喫煙年数が最長のグループのリスクは現在喫煙者(46年以上)では、非喫煙者グループの2倍、過去喫煙者(31年以上)では3倍となっています。
現在喫煙者でも過去喫煙者でも9本以上の歯を失うリスクを喫煙本数別、年数別に比べてみると、いずれも喫煙本数が多くなるほど、また喫煙年数が長くなるほどリスクが高くなるという傾向が確認されています。
★禁煙について
タバコをやめれば身体に良いことは分かっていても、タバコをやめられないのはなぜでしょうか?
ニコチンの依存性は麻薬並みだと言われています。
タバコをやめたくてもやめられないのはニコチン依存症のためでれっきとした病気です。
現在は治療に有効な薬が開発されて、禁煙外来での禁煙成功率は70%に上ります。
禁煙に成功すると、危険因子となっていた歯周病は改善され、口腔ガンのリスクは減少し、味覚が正常となり楽しい食生活を送ることができるでしょう。
それだけでなく、お口以外の全ての臓器も同様に危険因子がなくなることで色々な病気のリスクが減少します。
さらに、ご家族、ご友人、職場、道ですれ違う不特定多数の人々の受動喫煙、三次喫煙もなくなりメリットだらけです。
タバコをやめたい方、当院がお手伝いします(^^)/ お気軽にご相談下さい☆
2019年4月27日
こんにちは☺与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィス歯科衛生士の荒井です。 今回は歯とタバコの関係についてお話させて頂きます。
☆身体だけでなく、お口の健康にも良くありません 「タバコは身体に良くない」と言うことは皆さんご存知だと思います。 どう良くないのかをご存知の方は少ないと思います。 今回はタバコが身体に対する悪影響について説明していきます。
タバコの煙の中には約4000種類の化学物質が含まれ、そのうちの約200~300種類が有害物質で、発がん性物質が約70種類と言われています。
さらにタバコは喫煙者だけの問題ではなく、タバコから吸いこんだ主流煙を喫煙者が吐き出す呼出煙と副流煙からなる受動喫煙により、他人の健康までにも悪影響を与え、さらにタバコを消した後にも残っているタバコ煙による汚染、残留タバコ成分による健康被害、三次喫煙による健康被害までも留意する必要があります。
☆ニコチン依存症 ニコチンの依存性は麻薬並みだと言われています。 タバコを止めたくても止められないのはニコチン依存症のためで、れっきとした病気です。 現在は治療に有効な薬が開発されて、禁煙外来での成功率は高いものとなっております。タバコを止めたい方は禁煙外来での治療をお勧めします。
☆口への影響 タバコの煙が最初に通過する口は、喫煙の悪影響が最初に貯留する器官になります。タバコの煙による直接的影響と血液を介した間接的影響と双方が関係します。
喫煙直後、ニコチンの血管収縮作用により血流量の減少、ヘモグロビン量、酸素飽和度の低下を起こします。 そして長期間の喫煙によって、逆に炎症を起こした歯茎からの出血の減少をきたしてきます。そのため、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)が深く進行した歯周炎であっても歯周ポケットを検査した際の出血が少なく、歯茎のメラニン色素沈着もあり、歯茎の炎症が分かりにくくなります。
歯周病喫煙患者さんにおいて歯茎からの出血が少ないことは疾患の発症や進行の自覚を遅らせることになります。 さらにニコチンは線維芽細胞の増殖抑制、付着障害、コラーゲン産生能の低下に作用することから、歯茎は線維性の(硬い)深い歯周ポケットが形成され、進行していくことになります。
さらに喫煙は免疫機能に対して抑制的に作用します。 ニコチンはからだを守ってくれる好中球の貧食能や化学走化性を低下させ、マクロファージによる抗原提示機能も抑制します。 また、粘膜面での局所免疫に関与する免疫グロブリンA(IgA)、細菌やウイルス、薬物に対して生体反応を示す免疫グロブリンG (IgG)の低下をもたらします。
次回に続きます(^_^)/
2019年3月26日
こんにちは!与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィス歯科衛生士の人見です。 今回はステイン(着色汚れ)についてお話させて頂きます。
★着色の原因としくみ 歯の着色の主な原因はステインといって、正体はポリフェノールやタンニンで、これらを多く含む食べ物や飲み物を頻繫に口にして磨き残しがあると歯の着色につながります。 具体的にはコーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、赤ワインなどの飲み物や、チョコレート、カレー、ブルーベリーやぶどうなどの食べ物が挙げられます。 渋み成分であるタンニンは急須などに茶渋がつくことからも分かるように着色しやすい物質です。 歯の表面もしくは近くにあるカルシウムや唾液由来のタンパク質とポリフェノールやタンニンが結合し、時間が経つと酸化して徐々に取れにくくなります。一度ついてしまったステインは水に溶けないため、水で口をすすぐ程度では簡単に落ちません。 また、タバコに含まれるタールも原因です。 お茶やコーヒーを飲まないのに歯が茶色く着色している場合、鉄分の多い飲料水の飲用や鉄配合サプリメントの摂取が原因の一つと考えられます。
★対処方法 *表面を傷つけない 歯の表面はつるつると滑沢です。これは滑沢なことで歯の表面に細菌がつきにくくなっており、清潔な状態を保てるようになっています。その表面を研磨剤や歯ブラシなどでゴシゴシと強く磨いてしまうと細かな傷がついてしまいます。 するとその傷に細菌や汚れがつきやすくなり、ステインの沈着にも繋がってしまいます。
*飲食後の習慣 前述したステインが多く含まれている飲み物食べ物を飲食した後に、うがいや口をゆすぐことでステインの主成分を洗い流し、ステインの沈着を防止することが出来ます。 うがいが出来ない方はガムを噛むことで唾液の分泌を促進するので程度は落ちますが効果を得ることが出来ます。 また、水を飲みながら食事をしてステインの主成分を口内に留まらせないようにするのも良いです。 コーヒーを飲んだ後も水を口に含んだり、赤ワインは傍らに水を置き、時々飲むことで酔いにくくもなります。
一番は、食べた物の着色成分を早めに落とすことが大切です。 虫歯や歯周病の予防だけでなく、歯磨きは歯の黄ばみ予防に欠かせません。歯が汚れている人は表面に細菌のかたまりがべっとりとついていて、歯の表面がベトベトしています。そのため色素がよりつきやすくなってしまうのです。 毎日の歯磨きで清潔に保ちましょう。
最近では自宅での予防法や自宅で出来るホワイトニングアイテムなどがたくさん登場しています。 上手に利用すれば日々の生活で白さを保ち続けることがある程度は可能です。 しかし、自己判断で使い方を誤るとかえって歯が着色しやすくなったり、知覚過敏症や虫歯などを引き起こす悪循環に陥ることもあります。 本格的に除去するには、やはり歯科医院で専門のスタッフによる「クリーニング」を受けて頂くのが一番です。 詳しくは以前の当院のブログ「PMTCについて」「エアフロ―について」をご覧下さい。
少しでも心配なことやわからない事がある場合は歯科医院での相談をおすすめします。お気軽にお尋ね下さい(^_^)/
2018年8月16日
こんにちは
与野駅西口徒歩10分にあるコバヤシデンタルオフィスの歯科衛生士の人見です。
今回は、虫歯や歯周病の原因である歯垢についてお話させて頂きます。
歯垢とは?
歯垢またはプラーク、バイオフィルムという言い方もあります。
歯垢の中にはとてもたくさんの種類の細菌が、たくさんの数いて、細菌の住処となっております。
それらが共存して生活するために膜を作り、その中で快適に暮らしています。
細菌によっては毒素を吐き出しながら増殖していきます。
分かりやすくイメージすると、キッチンの流しやお風呂場の浴槽などに付着する”ヌルヌル”です。
それは細菌が簡単に流されたくないということから粘性のフィルム状の膜を作って、繁殖しやすい環境に成長したものです。
付着するのは…
歯垢は歯だけでなく、歯周ポケットや舌の表面(口臭の原因となる舌苔)や入れ歯にも付着します。
歯垢が石灰化したものが、以前お話しさせて頂いた歯石なのです。
24時間365日繁殖する細菌の塊である歯垢を私たちはブラッシングで除去しなくてはなりません。
細菌が集まって歯垢を形成するには約1日かかるため、食事の後にはまだプラークにはなっていません。
それならお口をゆすぐだけでもよいのでは?と思うかもしれませんが、歯垢は水に溶けない性質を持っているため、ブラッシングで機械的に除去しなければ取り除けないのです。
日々の積み重ねがご自身の歯を守るためには大切なのです!
コバヤシデンタルオフィスでは、歯垢の染め出しをしてブラッシングのアドバイスをさせて頂いております。
お口の中を健康に保つために、毎日のブラッシングを丁寧に行うようにしましょう。
何かご不明な点がございましたらお気軽にスタッフにご相談下さい(^▽^)/

