2022年8月25日
皆さん、こんにちは。
さいたま市中央区で痛くない治療を心がけ、土曜も診療している「コバヤシデンタルオフィス」です。
突然ですが、皆さんはお家で歯ブラシ以外の口腔ケア用品は使っていますか?
歯ブラシ以外では、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなどがありますが、中でも一番取り入れやすい物と言えば「洗口剤」ではないでしょうか。
洗口剤とひとくくりに言っても、効能は様々です。
今回は医薬部外洗口剤とその殺菌力について、お話していきます。
医薬部外品とは
医薬部外品は、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)で定められている分類の1つです。
医薬部外品の他には、医薬品、化粧品があり、それぞれ、効果や目的が異なります。
まず、医薬品は、「日本薬局方に収められている物」、「人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」、「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」と定義されています。
歯科医院で、治療後に患者さんにお渡しする鎮痛剤や抗生剤などが、この医薬品に分類されます。
次に医薬部外品は、「人体に対する影響が緩和なもの」、「吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止」、「あせも、ただれ等の防止」、「脱毛の防止、育毛又は除毛」、「人又は動物の保護のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物」、「厚生労働大臣が指定する物」と定義されています。
皆さんが使っているフッ化物含有歯磨剤や薬用成分含有洗口剤などが、この医薬部外品に分類されます。
化粧品は、医薬品や医薬部外品とは異なり、治療や予防、防止には用いらない物を指します。
薬機法では、「の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物」と定義されています。
歯科用品では、薬用成分が何も含まれていない歯磨剤や洗口剤などが、ここに分類されます。
医薬部外洗口剤の成分
市販品の中でも、多くの物に殺菌成分は含まれています。
しかし、同じメーカー、同じブランドの物でも、予防の対象の病気や細菌によって、異なる殺菌成分が配合されていますので、興味があれば皆さんが今お使いの洗口剤の裏の成分表を見てみてください。
殺菌成分の種類は大きく分けて2つ、イオン性、非イオン性に分けられます。
イオン性の代表的な殺菌成分は塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジンなどがあり、非イオン性ではポピドンヨード、イソプロピルメチルフェノールなどがあります。
このイオン性、非イオン性では作用に違いがあります。
イオン性は、特にお口に中に漂っている細菌(浮遊性細菌)に強く、プラーク(歯垢)の表面に付着して、病原細菌を攻撃し、バイオフィルムの再形成を阻害します。歯磨き後のうがいに適しています。
非イオン性は、バイオフィルムに強く、浸透効果がありますが、古くなってしまったバイオフィルムには浸透できず、イオン性のようなバイオフィルムの再形成を阻害する作用はないと言われています。歯磨きができない時のうがいに適しています。
殺菌成分の使い分けと代表的な商品
殺菌成分の作用の違いから、時間帯で分けて使用することがおすすめです。
イオン性の殺菌成分含有洗口剤は歯磨き後のうがいに適しているので、朝昼夕食後のうがいに、非イオン性はブラッシングができない時のうがいに適しているので、間食後のうがいに使用すると、その時々でしっかり殺菌成分の効果を得やすくなります。
イオン性殺菌成分含有洗口剤は、グルコン酸クロルヘキシジン配合ではコンクールF(ウェルテック)、バトラーCHX洗口液(サンスター)など、塩化セチルピリジニウム(CPC)配合ではGUMデンタルリンス(サンスター)、モンダミン(アース製薬)などがあります。
GUMデンタルリンスには、塩化ベンザルコニウム(BKC)という殺菌成分も配合されています。
非イオン性殺菌成分含有洗口剤は、エッセンシャルオイルではリステリン(ジョンソンエンドジョンソン)、イソジン((ポピドンヨード)ムンディファーマ)などがあります。
上記の殺菌成分、商品が市販で購入できる代表的な物になります。
いかがでしたか?
洗口剤は、口臭予防というイメージが強いですが、むし歯、歯周病予防効果もあります。
しかし、妊婦さんは使用を控えたほうがいいものや、お子さんは濃度を薄めにしたほうがいいものがあります。
必ずパッケージや裏面、同封の説明書に記載がありますが、分からないことや心配なことがあれば、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください🤓

