2022年3月4日
皆さんこんにちは😊
さいたま市中央区で痛くない治療を心がけ、土曜も診療している「コバヤシデンタルオフィス」です。
今回は、CPP-ACPについてお話していきます。
CPP-ACPとは
CPP-ACPは、カゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体といわれるもので、オーストラリアのメルボルン大学歯学部長、レイノルズ教授が発見・研究を行っている、牛乳由来の天然成分です。
このCPP-ACPには、①脱灰抑制、②再石灰化促進、③耐酸性向上の3つの虫歯予防効果があります。
虫歯の成り立ち
虫歯は、ミュータンス菌という細菌が原因でおこる病気です🦠
ミュータンス菌は口腔常在菌と言われる細菌で、ほとんどの人のお口に存在しています。
このミュータンス菌は、砂糖(スクロース)や炭水化物を餌にして増え、人間と同じように排泄をします。
その時、排泄されるものが、ネバネバした物質と酸です。
ネバネバした物質で歯の表面に張り付き、酸によって歯を溶かしていき、歯のエナメル質からカルシウムやリンなどのミネラルを溶かし(脱灰)、虫歯を作っていきます。
①脱灰抑制
虫歯ができる流れの中には「脱灰」という工程があります。
この脱灰は、上記にあるように歯のエナメル質から、カルシウムやリンなどのミネラルを溶かしだし、初期虫歯を作っていきます。
CPP-ACPには、酸によってミネラルが溶け出ないよう、維持をしてくれる働きがあります。
②再石灰化促進
脱灰が起こってしまった歯は、すぐに虫歯になるわけではなく、長期間、同じ場所で繰り返し脱灰が起こることによって、徐々に穴が開き、虫歯になっていきます。
しかし、脱灰が起こったすべての歯が、必ず虫歯になるわけではありません。
脱灰によってミネラルが失われた部分に対して、ミネラル補給をして、溶けた部分を修復すること(再石灰化)によって、脱灰した歯のエナメル質を元に戻すことが可能です。
再石灰化は、唾液(に含まれるリン酸イオン、カルシウムイオン)や、フッ化物配合の歯磨き剤、洗口剤によって起こることが、広く知られています。
再石灰化を促進させてくれる成分の中に、CPP-ACPも挙げられます。
唾液の再石灰化作用には個人差がありますが、CPP-ACPは唾液の能力の個人差を補い、脱灰した歯面により多くのカルシウムやリンが取り込まれるように、助けてくれる効果があります。
③耐酸性向上
②では、唾液の再石灰化作用は個人差があるため、CPP-ACPがその差を補ってくれるとお話しました。
実は、虫歯ができるきっかけの現象の脱灰にも個人差はあるのです!
歯は、表層のエナメル質、その下の象牙質、一番中心の歯髄(神経)の3層からなります。
脱灰が起こり、ミネラルが初めに溶け出す部分は、エナメル質です。
このエナメル質も個人差があり、酸で溶けやすく脱灰が起こりやすい、酸に耐性があり脱灰が起こりにくいという、大きく分けて2つのタイプに分かれます。
酸に耐性があれば虫歯リスクも低位ですが、耐性が無い場合、お家でのケアが徹底されていないと、虫歯ができやすい状態が続いてしまいます。
CPP-ACPは歯と高い親和性があるため、②の再石灰化作用が生じた部分の耐酸性を上げてくれる働きがあります。
効果的な取り入れ方
①ペースト剤
CPP-ACP配合ペーストで有名なものでは、MIペーストなどがあります。
このペースト剤は、歯を磨くためではなく、歯のミネラルパックとして使用します。
そのため、初めは普段と同じ方法で歯磨きをして、お口の中が奇麗になった状態で、指や歯ブラシを使って、歯の表面にペーストを塗り広げていきます。
塗った後、お口を閉じた状態で3分待ちます。この時、唾は飲み込まず、お口にためたままにします。
3分経過したら、唾を吐きだして、その後は30分飲食を避けてください。
②ガム
ペースト剤が使えない、もっと簡単な方法がいいという方には、ガムがおすすめです。
代表的なものだと、リカルデントがあります。
1日3回~、1回2粒、20分間噛むことで、CPP-ACPの効果が得られます。
ただし、CPP-ACPはキシリトールと同じように、一度に多量の摂取をされると、おなかが緩くなってしまうことがあるので、初めは様子を見ながら取り入れてみてください。
いかがでしたか?
CPP-ACPは特に、甘いものがお好きな方、ジュースやスポーツドリンクを常飲される方におすすめです。
ぜひ、お家でのケアに取り入れてみてください😄

